軍事用から日用品まで幅広いアクリルの用途

軍事用から日用品まで幅広いアクリルの用途

アクリル樹脂の最大の特長は耐久性と透明性ですが、その特長を活かして、様々な製品や部品等に用いられています。
そんなアクリル樹脂が使用されている使用例を見ていきましょう。

 

紫外線や風雨に強く、透明性も高くガラスより耐衝撃性に優れるアクリル樹脂は、その特性を活かし、古くは第二次世界大戦中の戦闘機の風防(キャノピー)に用いられ、それは現在でもF-15戦闘機等に使用されています。
最初は軍事用として利用されていたアクリル樹脂ですが、時代の移り変わりによって、その用途も大きく変化していきます。

 

まず、プラスチック素材の中で最も高い透明性を活かして、建築物の素材等に使用されています。
身近な物で例えるならば、テラスやガレージの屋根、バルコニーやベランダの目隠し、階段の腰板、ドアや屋根の採光、間仕切りパーテーションや温室窓、風呂場の窓やドア等に使用されており、無色透明で光を遮らないようにするだけでなく、着色や曇らせることで目隠しとしての役割を果たすことにも利用されています。

 

また、大規模な使用例としては、水族館の巨大水槽、深海探索機の窓等にも利用されており、その耐圧性と耐候性が見事に活かされています。
アクリル樹脂は表面強度も高く、その表面強度の強さを活用し、携帯電話の表示窓や液晶ディスプレイのバックライト用導電板、自動車ランプのレンズ、食卓容器や照明板等にも使用され、コンタクトレンズやラミネート、アクリル樹脂塗料の原料等にも用いられ、他にも、普段使う日用品や雑貨にも多く使用されています。
逆に、普段あまり気にしていないようなところにも使用されており、使用例としては、店舗や事務所等の看板、店舗の外装、道路標識、計器や照明器具等のカバー等になります。

 

アクリル樹脂は、様々な製法に対応できる加工性を持っていて、金型を使った射出成形や押出成形、真空成形や圧縮成形等に対応していて、製品化した後でも、研磨や切削、切断や穴あけ、接着等も容易にできる程高い加工性を有しています。
高電圧に耐えられる絶縁性の高さや、マイナス40℃からプラス60℃まで耐えられる耐熱性も併せ持ち、軽くて丈夫で長持ちするプラスチック素材の代表的存在と言えるでしょう。

 

耐久性に優れ軽量でもある為、様々な所で利用されているアクリル樹脂ですが、数少ない欠点として挙げられるのが燃焼性と伸縮性があるということで、高温や湿度に弱く、製品として利用する際には注意が必要なことと、400℃ではありますが可燃性もあり、火が燃え移ることもあるので、炎や高温元には近づけないように配慮が必要です。